全日本漬物協同組合連合会(全漬連)では平成9年5月に地域特産品委員会を設置、平成10年2月21日京都にて第1回地域特産品委員会を開催されました。
佐賀県でも特産品お漬物は有りますが、佐賀の高菜漬として昔から栽培されていた相知高菜が姿を消してから10数年「まぼろしの高菜」とまで言われる様に成りました。
何処に無いかと捜し、問い合わせを行政関係・農協関係、種子業者などに調査依頼をしてきましたが、種子は見つかりませんでした。
平成19年、相知町で漬物加工業を営む広瀬仙吉商店・広瀬忠伸社長の高菜契約農家の納屋から少量の種子が偶然見つかり、その種子を19年秋播種して平成20年5月に種子採集が行われました。
平成20年10月上旬より、前田食品工業の試験農場とJAからつ管内の相知地区楠村と七山地区の圃場で試験栽培を開始。翌年平成21年4月初旬に収穫して、漬け込みを行いました。
秋口までじっくり熟成させて漬け上がり具合を調べました。味・色上がり・芳香・等食感は従来の高菜漬より柔らかで大変美味しく仕上がりました。
現在、今春(22年春)収穫予定の相知高菜を栽培中で、秋採り・春採りの特徴などを詳細に調べている最中です。
相知町は、複数の川が合流する『合う地』が名前の由来とされており、土地はたいへん肥えており、かなりの収穫量が見込めるので、組合事業として取り組むことを正式に決定しました。 |